がんは喫煙やウイルスなどさまざまな原因によって遺伝子が傷つくことで起こる病気だ。その傷である「遺伝子変異」を調べ、効果が期待できる薬を投与する「がんゲノム医療」が日本でも広まりつつある。ただ、現状では恩恵を受ける人はごく一部にとどまる。

 がん細胞は遺伝子変異によって増殖能力が高まる。抗がん剤は増殖能力の高い細胞を無差別に攻撃する。そのため、増殖能力の高い毛髪や骨髄、粘膜などの正常な細胞もダメージを受けてしまう。これが副作用だ。...