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「なかなか五輪はうまくいかないな」メダルに2キロ差、リオに続き4位…懸命に前を向く糸数陽一

2021年7月26日 10:11

 あと2キロ。わずかな差でメダルに届かなかった。重量挙げ男子61キロ級の糸数陽一(警視庁)のジャーク3本目、162キロのバーベルは差し上がらず、大きな音を立てて落ちた。トータル292キロで2大会連続の4位入賞となったものの、雪辱を懸けて臨んだ東京五輪は前回とは意味が違う。プラットホームを降り、思わず天を仰いだ。「なかなか五輪はうまくいかないなと、改めて実感した」

男子61キロ級 ジャークで159キロに成功した糸数陽一=東京国際フォーラム(共同)

 大会に向けて順調に減量できたはずだったが、準備運動の段階で腕や脚、全身がつったという。スナッチ1本目の130キロはバランスを崩して立ち上がれなかった。その後修正して133キロで3位につけたものの、ジャーク1本目の158キロでは右肘が曲がって失敗。3本目も落として自己ベストを5キロ下回る159キロに終わった。

 成功したのは全6本中3本のみ。メダル獲得の鍵は、リオデジャネイロ五輪と同じ「全試技成功」だっただけに「スナッチでもう少し上の重量まで挑戦できていれば」と悔しさは隠し切れない。減量苦に1年延期と逆境も重なったが「去年あったとしてもやれることは変わらない。単に自分の実力不足。それだけです」と言い訳しなかった。

 東京五輪を恩返しの舞台にしたかった。「メダルを見せてあげたかったです」と小さな声を絞り出した。

 今年で30歳。競技を続けるか、別のステージに進むのか。簡単に答えは出せないが、「やってきた全てがゼロになるわけじゃない。また違った形で、沖縄に恩返しできるよう精進したい」と懸命に前を向いた。(我喜屋あかね)

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