「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録された。県内の観光業界からは「観光誘客の契機になる」と、歓迎の声が上がる。一方、オーバーツーリズムによる自然破壊への懸念もあり、誘客と自然保護の両立をどう図っていくかが大きな課題となる。業界は、旅行者らに世界遺産となった自然資源の価値を認識してもらい、地域環境に配慮した行動を促す「レスポンシブルツーリズム(責任ある観光)」の実践を提唱し、両立を目指したい考えだ。(政経部・伊禮由紀子)

 2018年度に観光客数1千万人を達成した沖縄観光だが、以前から来県者の急増による環境負荷や、住民生活への悪影響が指摘されていた。

 レスポンシブルツーリズムの観点について、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長は「先人が残した貴重な自然や文化を守り育て、次世代に受け継ぐために、訪問者にも地域に配慮した行動が求められる」と説く。そのためには「ただ単に呼び込むのではなく、訪れる前に学ぶ“ワンクッション”の仕組みづくりが必要だ」と強調する。

 OCVBは、15年度から鹿児島県と連携したプロモーション活動を展開。...