沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴うサンゴの特別採捕許可を巡り、玉城デニー知事が28日付で許可する方針を固めたことが分かった。複数の関係者が明らかにした。許可の事実上の条件として、①適切な移植時期の選定②移植後の経過観察と県への報告―を求める方針だ。

名護市辺野古の新基地建設現場

 移植時期に関しては、サンゴの生存率を高めるため高水温や繁殖、台風襲来の時期を避けるよう求める。また、経過観察は移植後おおむね1週間に1回とし、その都度、現場写真を添付した上で報告を求める。経過観察の頻度や時期に関しては県が認めた場合に限り、変更も可能とする。

 採捕許可を巡っては、沖縄防衛局が2019年、小型サンゴ類約4万群体の移植の採捕許可を県に申請した。県が一定期間を経過しても判断しなかったため農相は20年2月、地方自治法に基づき、県に是正を指示した。

 一方、農相の指示は国の違法な関与だとして、県が取り消しを求めた訴訟を提起。最高裁は7月6日、県の上告を棄却し、県敗訴が確定した。知事は司法の最終判断に従い、許可する方針を固めた。