沖縄県石垣市の高校生たちが地元の海岸に漂着する海洋プラスチックごみの再資源化を探る「島そうじプロジェクト」に取り組んでいる。市内で18日、約2年半にわたる活動の報告会があり、成果を披露。インターネットで活動資金を募る「クラウドファンディング」を活用してそろえた機械を用いて、ペットボトルのふたからおしゃれなキーホルダーを作製した。今後、土産品として販売する計画で、リーダーで八重山高3年の奥濵寿(ここ)さん(17)は「きれいな海を守るとともに、海洋ごみを減らすことにもつなげたい」と話している。

石垣島の海岸に漂着していたペットボトルのふたを粉砕機に入れるメンバーの奥濵寿虹さん(右)ら=18日、石垣市内

海洋ごみのペットボトルのふたを再利用して作ったオリジナルキーホルダーをPRする、メンバーの青木宙帆さん(右)、福地ひかりさん=18日、石垣市内

石垣島の海岸に漂着していたペットボトルのふたを粉砕機に入れるメンバーの奥濵寿虹さん(右)ら=18日、石垣市内 海洋ごみのペットボトルのふたを再利用して作ったオリジナルキーホルダーをPRする、メンバーの青木宙帆さん(右)、福地ひかりさん=18日、石垣市内

 高校生は島の将来を担う自立型の人材育成を目的に市が予算を組んで運営する「市公営塾」のメンバー8人。プロジェクトはその一環で「魅力の一つである海が脅かされている。守る活動をしよう」と2019年度に立ち上げた。

 当初はビーチクリーン活動を中心に実施し、何度拾ってもなくならない漂着ごみの実態を把握。中でも多いプラごみについて再資源化の道を探っていたところ、創造豊かに再生した製品「プレシャスプラスチック」の情報を得た。

 「これだ。多くの人に手に取ってもらうことで海洋ごみを知ってもらい、海を守ることにもつながる」。企画書を練って、昨年8月に資金を募ったところ、目標を超える約240万円が集まった。

 報告会では、買いそろえた機械でメンバーがリサイクルによる製品作りを実演した。ペットボトルのふたを粉砕機で細かくし、これを別の「射出成型機」に投入。熱で溶けたプラスチックが型枠に流し込まれ、キーホルダーに生まれ変わった。

 縦6センチ、横2・5センチの手のひらサイズで、表には八重山ミンサー柄のデザイン、裏にはプロジェクト名が刻まれている。ストラップを通せる穴があり、メンバーは同様に海洋ごみの漁具の網をひもの素材として活用する案を検討している。キーホルダー以外にコースターもある。

 早ければ8月末にも石垣空港内の日本トランスオーシャン航空の売店で売り出す。価格は未定。販売戦略を担う同校3年の青木宙帆(ゆうほ)さん(18)は「製品販売を通して海を守る活動を広めたい。取り扱い店舗も市内全域まで増やしていきたい」と意気込んだ。