[うちなー記者の海外取材日記](8)

 戦争をなくすにはどうしたらいいのだろう。どの国も軍隊を抱えている限り、避けられないのだろうか。そうだ、国際連合が世界中の軍隊を指揮下に置けばいい。画期的なことを思い付いたぞと、子ども心に興奮した覚えがある。

 領土や資源、さらには指導者のメンツでさえも紛争の種になる。国と国との争いをなくすのはたやすいことではないと、大人になれば気付く。1990年代の2年間、米国ニューヨークにある国連本部を取材し、各国の駆け引きを目の当たりにした。

 国連は人権擁護や環境保護などさまざまな機能を担う。その中でも紛争防止は最大の役割だ。安全保障理事会で15カ国が協議する。米国、英国、フランス、中国、ロシアの5カ国は常任理事国という特別な地位にある。その1カ国でも反対すれば、時には強制力のある決議が採択できない。

 取材するメディアも5カ国が優遇された。...