1944年、日米両軍の激しい戦闘が繰り広げられた旧南洋群島・テニアン島での日本軍の組織的戦闘の終結から3日で77年を迎える。澤紙義英さん(88)=那覇市=は戦況が激しくなる前に沖縄に引き揚げたが、軍属で島に残った父は命を落とした。どのように亡くなったか分からず、遺骨も返ってきていない。テニアンに眠る父に思いをはせ、平和な世界を願う。(社会部・大城志織)

 澤紙さんはうるま市(旧与那城町)宮城島出身で、3歳でテニアン島に渡った。父・義勝さんは製糖業を中心に展開する国策会社の南洋興発で働いていた。のどかな暮らしは戦況の悪化に伴い変わっていった。...