[森どぅ宝 世界自然遺産登録 3紙合同連載](8)

 「登録が決まって、ガイドの問い合わせは少しずつ増えている。これまではナイトツアーの依頼が多かったけど、『世界自然遺産の森を歩きたい』という人が多くなった」

 徳之島のエコツアーガイド常加奈子さん(39)=伊仙町面縄=が話す。夏休みは直前の問い合わせも多く、「予約が重なって断ることもある。徳之島はガイドがまだ少なく、別の人に頼んでも無理だったりする」と残念そうだ。

 奄美群島ではエコツアーガイドの認定制度が2017年に始まった。講習会の受講や実務経験などを条件に、20年度までに群島5島で133人が認定を受けた。そのうち徳之島は常さんを含め18人。

 「エコツアーガイドは豊かな自然や文化がいつまでも残るように、守りながら魅力を伝えるのが仕事。島のことを知って、誇りに思うガイドが一人でも多くなればいい。みんなで子どもたちに受け継いでいきたい」と笑顔を浮かべた。

 常さんは大学卒業後、沖縄美ら海水族館(本部町)でサンゴなどの解説員を4年半務めた後、帰郷した。

 徳之島で自然保護活動に取り組むNPO法人徳之島虹の会で13年度、奄美・沖縄の世界自然遺産登録に向けて、エコツアーのコースづくりを担当した。

 地元の人と集落を歩き、自然や史跡、歴史などの見どころをまとめて冊子にした。「初めて知ることが多く、面白くてわくわくした。豊かな自然が身近にあるのは当たり前じゃない。みんなに知ってもらい、共有できたらいいな」とガイドになることを決めて、16年に活動を始めた。

 虹の会では、...