1943年7月8日、ブラジル・サントスで起きた日系移民強制退去事件の真相に迫る「オキナワサントス」(松林要樹監督)が那覇市の桜坂劇場で上映中だ。戦後70年以上、語られなかった史実を体験者の証言を基にひもとくドキュメンタリー。映像から垣間見える沖縄と本土の分断や沖縄出身者への差別は沖縄を取り巻く今の状況と重なる。上映は9月3日まで。松林監督に話を聞いた。(聞き手=学芸部・西里大輝)

 ーー事件を取り上げたきっかけは。

 「ブラジルの『ニッケイ新聞』の社員から事件を教えてもらい、関心を持った。取材時に、強制退去に関係すると思われる名簿が見つかり、当事者を追った。証言は当時子どもだった人たち。みんな高齢で生きているうちに体験をまとめ、残さないといけないという思いに駆られた」

 ーー取材で何を思った。...