[埋もれた米兵犯罪 開封 米軍司法文書](2)
本紙が米情報公開法で米海軍捜査局(NCIS)から入手した捜査報告書には、米軍関係者が2018年~19年、沖縄の基地内で起こしたとされる日本人女性に対する性犯罪4件が記録されている。容疑者のうち3人は米海兵隊員。4人目の容疑者は海兵隊福利厚生部(コミュニティサービス、MCCS)で働く軍属で、日米地位協定で特権が認められる立場だった。
18年の3件の性犯罪は、いずれも海兵隊員によるものだった。最初の事件はキャンプ・ハンセンのクラブで起きた。海兵隊員は、女性の同意なく下半身を執拗(しつよう)になで回した。
被害者は軍警察に通報したが、石川署の捜査には協力できなかった。基地司令官も容疑者に何の対処もしないと決めた。
2番目の性犯罪は、キャンプ・シュワブのフェスティバル中、コンサート会場で起きた。...