[胃心地いいね](638) パン工房Pao 宜野湾市上原

クリームチーズと甘酸っぱい「赤すぐり」を合わせたデニッシュ(左下)や、油で揚げない「焼きチーズカレーパン」(右下)

「パン工房Pao」の店長の上原勝彦さん(左)と妻のさのえさん

パン工房Pao

クリームチーズと甘酸っぱい「赤すぐり」を合わせたデニッシュ(左下)や、油で揚げない「焼きチーズカレーパン」(右下) 「パン工房Pao」の店長の上原勝彦さん(左)と妻のさのえさん パン工房Pao

 1998年オープンのお店。ドアを引くと「カララン」とベルが鳴る。店内はお客さんが3人入れば満杯。デザート系とお総菜系のパンが半分ずつ、約50種類並ぶ。

 店長の上原勝彦さん(49)は元潜水士。神戸で水中溶接などをしていて阪神大震災に遭った。電気のない中、まきで焼いた食パンに出合い、うなった。休日になるとパン屋を巡り、手伝わせてもらうようになった。神戸のパンのおいしさを覚えて3年後に帰県し、ホテルのベーカリー勤務を経て始めたのが「パン工房 Pao」だ。

 「Pao」はポルトガル語で「パン」を意味する。上原さんは「ポルトガル人がパンを日本に伝えた時みたいに、自分も初心を忘れないようにってことです」とはにかむ。

 店の中央には、デニッシュがずらり。「とろけるマンゴー」「ラズベリーチョコ」「カニカマめんたい」「ビーフステーキ・ビーフシチュー」など、どれも税込み200円で選べる。

 「パン屋だけど手作りしている」というカスタードクリームを楽しむなら、パンシュー(200円)やアップルカスタードブレッド(310円)。食パンなら、21種類の豆のブレッド(270円)のほか、きな粉、田芋などの日替わりがある。アレルギーがあっても食べてもらえるように卵と牛乳を使わず、植物油で仕上げている。

 どれにしようか迷っていて視線を感じたら、それは、上原さんが店内に飾っているスターウォーズやトイ・ストーリーのフィギュアだ。「また新しいの買っていたずらして!」と目を細めるお客さんがいる。「そういう姿を見ていたいから、休憩も取らないでずっとお店にいるんです」。上原さんはエプロンの小麦粉をはらって笑った。

 (中部報道部・平島夏実)

 【お店データ】宜野湾市上原1の5の12。営業は午前8時半から売り切れ(夕方ごろ)まで。日曜定休で不定休あり。駐車場なし。電話098(893)8030。