【東京】沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄戦戦没者の遺骨が混じる可能性がある本島南部からの土砂採取計画の断念を求め、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが14日、全国戦没者追悼式が15日に開かれる日本武道館(千代田区)周辺でハンガーストライキを始めた。政府に計画撤回を訴えるため、追悼式参加や靖国神社参拝で周辺を訪れる人々に現状を知らせる。15日夜まで。

日本武道館近くでハンガーストライキを始めた具志堅隆松さん。2日間、水やお茶だけで過ごす=14日、東京都千代田区・田安門前

 「本土のご遺族にぜひ知ってもらわねばならない。戦没者の遺骨が国によって海に捨てられ、尊厳が損なわれようとしていると」

 14日午後1時ごろ、小雨が降る中でハンストを始めた具志堅さんは語った。

 新型コロナウイルス感染拡大が収まらず、ハンストをいったん断念したが「終戦記念日が過ぎると人々の関心が薄くなってしまう危機感があった」と支援者を伴わず、一人で上京することを決めた。支援者が多く集まる中、声を出さずにチラシを配るなど感染対策も徹底する。

 近くの日本武道館や靖国神社には15日、多くの遺族らが足を運ぶ。具志堅さんは「戦没者への思いを持っている式参加者や参拝者に現状を伝え、一緒に声を上げてほしい」と語る。

 南部土砂を埋め立てに使わないよう訴える署名を集めるためのチラシも配る。具志堅さんによると、糸満市摩文仁の平和祈念公園で6月に実施したハンストや支援団体の協力などで集まった署名は約3万5千筆に上り、9月7日、防衛省に提出する予定だ。

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