[リポート’21 名護発]

 沖縄県の名護市内で特定外来生物「ツルヒヨドリ」の生育が拡大していることを受け、市はこのほど「ツルヒヨドリ防除実施計画」を策定した。土地管理者や地域住民、ボランティアなど各主体が連携して本年度から防除に着手し、5年かけて生育面積を半減させる目標だ。本島北部が今年7月、世界自然遺産に登録され、「やんばるの入り口」となる名護市でも対策が急務となっている。(北部報道部・當銘悠)

 キク科のツルヒヨドリは、「mile a minute weed(1分間で1マイル伸びる草)」の異名を持ち、1日で10センチ成長するともいわれる。繁殖力が非常に強く、他の植物が生育できないほど成長するため、生態系や農作物への影響が懸念される。

 市は2020年度、環境省の「生物多様性保全推進交付金」を活用し、防除計画の策定に取り組んだ。現地調査で生育地や生育面積、生育地区分などを記録し、189カ所約8万平方メートル(タピックスタジアム名護約4・5個分)で生育を確認。生育面積は宇茂佐区の約2万4千平方メートルが一番多く、次いで屋部区の約1万6千平方メートルが多かった。

 計画策定に当たり、効果的な防除方法を選ぶ実験を行った。人力で根っこから抜く方法や草刈り機の使用、薄めた除草剤の使用など条件を変え、その後の生育状況などを確認した。...