コロナ禍によって、県内の他の市町村の動向と同じように、南城市の観光客数も大幅に減っており、例年の約7割減となっています。一方で、昨年から今年の緊急事態宣言前にかけては、新しい動きもありました。週末や祝日に、ドライブがてら「南城市地域物産館」や知念岬公園を訪れる県内のお客さんが増えたことです。

地元目線でリニューアル

南城市観光協会・屋我英樹事務局長

 それを受けて、「南城市地域物産館」でも従来の土産菓子だけではなく、地元の素材を使ったアイスや特産の野菜、牛乳、卵、ハチミツなども商品のラインアップに加えました。土産菓子も、箱に詰めずバラで置くと地元の方にも売れ行きが良かったですね。今後は市民をはじめ、県民の方にも喜んでもらえる商品をそろえたり、楽しんでもらえる場所づくりをしたいと考えています。現在は緊急事態宣言下で店舗は閉めていますが、コロナ禍をきっかけに、「地元の経済消費」の原点に戻る時期になったのではないか、と感じています。

 もう一つの変化が、レンタサイクルの利用者の増加です。この緊急事態宣言中は営業はしていませんが、自転車の台数を増やしたり、宣言が明けたら連携できる事業者とコースづくりや、その実証実験も検討していきたいと考えています。コロナ禍で今までとは違う変化がありますが、これまでやってきたことを振り返り、既存の事業や商品、サービスに磨きをかけていくことが大事だと思っています。

コロナ後を見据え原点回帰

過去の「憩いのオープンガーデン」の様子

 コロナが落ち着いたら、いち早く再開させたいと思っているのが、市内在住の個人の庭を巡る「憩いのオープンガーデン」です。11年前にスタートし、市民と作り上げた観光協会の1丁目1番地のイベントで、春と秋の年2回開催してきました。

 本島中北部や離本島中北部や離島からの参加者も多い人気イベントですが、昨年と今年はコロナの影響で断念せざるをえませんでした。リピーターも多く、市内の飲食店などにも波及効果があります。イベントの主役は、協力してくださる庭主の方々。地域住民が主役となり、住みやすい安全・安心な観光まちづくりが何よりも大事だと思うので、そこはぶれずに続けていきたいですね。「ココロとカラダが元気になれる!」南城市でお待ちしています。

 

                            制作・沖縄タイムス社営業局