玉城デニー知事は20日、お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさん(49)とオンライン対談し、新型コロナウイルスの感染対策を徹底するよう呼び掛けた。ゴリさんは自身が感染後に重症化し、命の危険を感じた経験を話した。
ゴリさんは今年4月に陽性が分かった時「自分が悪いことをしてしまったような罪悪感があった。誰かにうつしているかもしれないと、恐怖が押し寄せた」と振り返る。
しばらく自宅療養したが、高熱が続き肺炎を発症している恐れがあったため入院。入院後も熱は下がらず、1週間が過ぎるとせきも出てきた。
「せきが続くと息が吸えず、このまま死んじゃうのかなと思った」という。11日目から体調が回復に向かい始め、その後無事に退院した。
ゴリさんは家族が濃厚接触者になり、娘は高校の入学式に出席できなかった。「自分が感染したら、他人の時間や人生も巻き込んでしまう。お年寄りや基礎疾患がある人を命の危険にさらしてしまうかもしれない」と警鐘を鳴らし、マスクの着用や手指の消毒などを欠かさないよう訴えた。
玉城知事は「早くみんなが笑顔で、マスクなしの環境がつくれるよう頑張っていきたい」と話した。
(写図説明)お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさん(右)と、リモート対談する玉城デニー知事=20日、県庁