沖縄県の八重瀬町は20日、ふるさと納税で町内の保護猫活動団体を支援する県内初の取り組みを始めた。一般から寄せられた金額を全額予算化し、野良猫の不妊・去勢手術代、ワクチン接種を含む医療費、保護・飼育費、飼い主探しの費用に充てる。新垣安弘町長は「野良猫の殺処分をなくしたい、というのはみんなの願いだと思う。ふん尿の被害で困っている方もいる。町としてできることをやっていきたい」と話している。(中部報道部・平島夏実)

保護猫の世話をするアベニールの石垣深樹さん=2月、県内

八重瀬町による保護猫活動支援を紹介する「ふるさとチョイス」のページ

保護猫の世話をするアベニールの石垣深樹さん=2月、県内 八重瀬町による保護猫活動支援を紹介する「ふるさとチョイス」のページ

 町が支援するのは、一般社団法人動物愛護の会「アベニール」(石垣深樹(みき)代表理事)。アベニールは、野良猫に不妊・去勢手術をして元の居場所に返し、餌をやりながら一生涯見守る「さくら猫」活動をボランティアで続けている。八重瀬町内の施設や個人ボランティア宅で月に約30匹を保護し、新たな飼い主につなげてきた。

 町は、町民から野良猫に関する苦情が絶えない中でさくら猫に注目。公益財団法人「どうぶつ基金」の無料チケットを使い、2017年度から20年度までに約140匹に不妊手術を施した。規模を広げるには財源が厳しく、ふるさと納税で寄付を募ることを決めた。

 金額は1万、3万、5万、10万円の4択で、返礼品はない。アベニールへは、一定額が集まった時点で予算化し、町議会の承認を得て補助金として支出する。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」と「楽天ふるさと納税」で受け付けている。

 同様に返礼品なしで募っているコロナ対策支援のふるさと納税は、20年6月の開始から約30万円が集まっているという。