沖縄県と沖縄観光コンベンションビューローでは、観光啓発の一環として2006年(平成18年)から「沖縄県観光学習教材」を発行してきました。この教材を活用し、世界に誇る沖縄の魅力を伝える出前授業も行っています。

 受講した児童生徒からは「世界中から予想を超える観光客が来ていることに驚いた」「こんな小さな沖縄に世界遺産のお城やお墓があると知り、うれしくなった」「文化、歴史、天然記念物や有名な生き物を教えてもらい、他にも色々なことを知りたいと思った」など、さまざまな反応が寄せられています。自らの住む地域の歴史文化、伝統行事、自然環境などを学び、宝探しのように調べ、地元愛を育む心にもつながっています。

観光の力で築く沖縄の未来

 あらためて、なぜ沖縄県が観光を推進するのかということについて考えてみたいと思います。先述した「観光学習教材」では、冒頭に「観光の持つ力」を次の3点に集約し、掲げています。①観光は、交流により相互理解を深め、平和な世界を築きます。②観光は、地域の自然や伝統文化を大切にします。③観光は、地域の経済発展に貢献します。

沖縄観光コンベンションビューロー・目島憲弘事務局長

 観光は国内外観光客の訪れによる直接的な経済効果以外に、「観光×IT×他産業」など新たなビジネス需要を生み、産業振興が期待できます。観光資源として適正に活用することで、地域の自然や伝統文化を保全し、担い手の育成・確保にもつながります。観光を通じた世界との交流は、人種や民族、宗教等、異なる文化や習慣に対する相互理解を深め、平和な国際社会の実現に寄与することができます。

 こうした自負の下、コロナ禍においても地域や観光事業者・団体の方々は、沖縄の未来をより良く変えるためにたゆまぬ努力を続けています。新たな振興計画に掲げる「世界から選ばれる持続可能な観光地の形成と沖縄観光の変革」へ向け、貢献したいと考えています。

             制作・沖縄タイムス社営業局