石垣市では現在、島外からのウイルス移入防止策として、観光客などに対し、来島前の72時間以内のPCR検査や抗原検査の「陰性証明」などを、条例に基づき強く要請しています。市民で島外に出張・旅行に行った方にも同様の要請をお願いしている状況です。離島を抱え、限られた医療体制であるため、水際対策に力を入れています。水際対策と並行して、ワクチン接種も進めています。住民の7割以上が接種することで、まずは島自体が安全・安心な場所になることが大切だと考えています。

 

“量”から“質”へ コロナ後見据え

 コロナ後はどのような観光を目指していくか。コロナ以前から、石垣では観光の「量」から「質」への転換を模索していました。先日、世界自然遺産に登録された西表島の入域制限も、それが環境保全と顧客満足度を高めることにつながるように、これからは「質」への転換が、大事な材料になると思います。
 コロナ前の観光客数は八重山全体で約149万人でしたが、同じように数を追いかけるのではなく、満足度を高める施設やアクティビティーなど魅力的な観光地づくりが重要になると考えています。コロナ禍で認知されたワーケーションについても、「海が見えて落ち着く」など高い評価があるので、進めていきたいですね。

観光危機は「自分ごと」

  石垣市観光交流協会・中山義隆会長

 今は緊急事態宣言中で、観光客を迎え入れることはできない状況ですが、宣言が明けたら、訪れる人も迎え入れる地元にとっても、お互いに安心できる観光地を発信したいと考えています。そのために、「あんしん島旅プレミアムパスポート」(出発前72時間以内のPCR、抗原検査での陰性、またはワクチン2回接種の証明書を提示すれば、島内の飲食店などで特典を受けられる)などを活用していきたいですね。
 最後に、若い方たちに伝えたいことがあります。今、沖縄の観光は非常に厳しい状況です。観光に携わっていない方でも、農林水産業や建設業、運輸業など、県内ではさまざまな仕事が観光とつながっています。「自分は関係がない」と思わず、少し不便な面があるかもしれませんが、会合を我慢し、ワクチン接種や感染予防を徹底すること。県全体として、観光をどう復活させていくか、大事な局面になっています。ぜひ自分ごととして考えてもらいたいです。

              制作・沖縄タイムス社営業局