10日に金沢市であった「全日本高校生WASHOKUグランプリ2021」で沖縄県立浦添工業高校調理科3年の上運天里華さんと古謝一歌(いちか)さんがグランプリを獲得し、全国110組の頂点に立った。優勝は沖縄県勢で初めて。

グランプリを獲得した料理(提供)

高校生の和食コンテストでグランプリを受賞した上運天里華さん(左)と古謝一歌さん=10日、金沢市(提供)

グランプリを獲得した料理(提供) 高校生の和食コンテストでグランプリを受賞した上運天里華さん(左)と古謝一歌さん=10日、金沢市(提供)

 チーム名は「ニライカナイ」。月桃の葉で包んだジューシーやヘチマの酢みそかけなど和食のルールを守りながら沖縄色を打ち出した料理が評価された。

 グランプリに決まった瞬間、びっくりして顔を見合わせたという2人。「先人から受け継いだ食文化を絶やさずに継承したい」と一品一品に思いを込め腕を振るった。

 上運天里華さんと古謝一歌さんは台風の接近で会場の金沢市への到着が危ぶまれたり、大会前日の仕込みの日にまな板などの調理器具が届かなかったり、というトラブルに見舞われながら、2人のチームワークで乗り切った。

 大会テーマは「だしを使った和食」。決勝大会は書類審査を経て勝ち残った6チームが感染対策を徹底して料理の腕を競った。

 すっぽん汁を担当した上運天さんは「すっぽんのうま味を残しつつ、昆布や厚削りのかつお節でバランスを取った」と話す。沖縄天ぷらを作った古謝さんは「和食の天ぷらの良さを生かしたかった。厚い衣だけどさくっとした食感を持たせるよう工夫した」という。

 2人は大会に備え夏休み中も学校に通い腕を磨いた。家でも試作を繰り返し、その料理が食卓に上ることがあったという。努力を重ねた結果の受賞に笑顔を見せた。

 「グランプリを取った瞬間、お世話になった先生や先輩に感謝を伝えたいと思った」。ホテルのシェフで、指導に当たった同校卒業生の安多榮(あたえ)良さん、料理に合った琉球漆器を選び貸してくれた銘苅健勇さんの2人の非常勤講師らに感謝した。

 同校のチームは19年の第1回大会で審査員特別賞を受賞している。