異物混入の恐れがある新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンは、県内でも使われていた。沖縄コンベンションセンターでの県広域接種は26日、急きょ中止に。すでに打った人、打てなくなった人。不安と混乱が広がった。

広域接種が中止となった沖縄コンベンションセンター会場=26日、宜野湾市

 「え?何?」。25日にコンベンションセンターで2回目を接種したばかりの男性(60)=宜野湾市=は26日朝にテレビで異物混入を知り、自分の接種済証を確認するとロット番号が一致した。

 接種から一夜明け、頭痛がしたため市販の薬を飲んだ。厚生労働省は健康被害の報告はないとしているが「本当に大丈夫か、危険ならばすぐ対処しなければいけない。ニュースを知らないお年寄りもいるかもしれない」と話し、速やかな情報提供を願った。

 浦添市の30代女性も24日に2回目を接種した。「小さい子どもがいるので早く打ちたいと考えていた。予約が取れて幸いと考えていたのに…」と話す。

 接種後は腕の痛みと39度の発熱があったが、通常の副反応だと捉えている。「現時点でさほど心配はしていないけど、包み隠さずに説明してほしい」と話した。

 26日の中止を知らずにコンベンションセンターまで足を運んだ人もいた。

 浦添市の男性(51)は、わざわざ仕事を休んでバスを乗り継いで来た。会場前でスタッフから中止を知らせるビラを受け取り接種できないことを知った。「異物混入はニュースで見たが、沖縄は関係ないと思っていた」と打ち明ける。次にいつ打てるかは「未定」とスタッフに聞かされ、来た道をゆっくり歩いて戻っていった。

 車で来た宜野湾市の女性(36)も、駐車場で中止を知らされた。両親ら同居する家族5人は全員ワクチンを打っているという。「これだけ感染が広がっているので、早く打ちたい。もうこんなことがないようにきちんとワクチンを確認してほしい」と不安げに語った。