前泊博盛・沖縄国際大教授の話 第一の問題点は、日本にPFOSを規制する法律がないことだ。2019年6月に河野太郎外相(当時)は在沖米軍基地内では既に使用されていないと述べたが、その年の12月に普天間飛行場内でPFOSを含む泡消火剤が漏れ釈明に追われた。その後、自衛隊基地内での使用が判明した。

 嘉手納基地内を通る大工廻川で高濃度PFOS汚染が確認され3年たつが、沖縄防衛局は地位協定の壁を言い訳に立ち入り調査もせず「米軍との因果関係は不明」と放置する。日本の環境行政は杜撰(ずさん)で時代遅れ。「法治国家」ではなく、まさに「放置国家」だ。

 この国の政治や行政は難題は先送りし、解決できない場合は問題をなかったことにする。それがこの国の「掟(おきて)」と揶揄(やゆ)されている。

 PFOSは米国では使用禁止だ。...