米軍が26日、PFOS(ピーホス)処理水を米軍普天間飛行場から下水道に放出した問題。米軍はその日のうちに「(予定分の)約6万4千リットル全ての放出を完了した」と日本側に伝えた。水は、日本側が安全性を確認できないまま海へ流れた。県民からは、米軍への不信感に加え、海への影響を不安がる声が上がった。

海(資料写真)

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 飛行場からの下水が行き着く「宜野湾浄化センター」がある伊佐区の安良城かつみ自治会長(61)は「近くには釣りをしている人もいる。海が心配」と話す。日米が汚水の処理方法を協議中に放出を始め、宜野湾市が「今からでも止めて」と求める中での作業完了。「『はあ?』と二重にびっくりです」とあきれた。

 浄化センターの南側にある浦添市の西海岸、通称「カーミージー」で観察会を行っている「カーミージーの海で遊び隊」の浪岡光雄代表は「とんでもない迷惑行為。自然破壊はいいかげんにしてもらいたい」。モズクや貝にピーホスが蓄積するのではないかと懸念し、「日本の海や日本の国民を何と思っているのか。まるで植民地扱いだ」と憤った。

 「有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会」の伊波義安共同代表(79)は「米軍による脅しだ。基地内の汚水を日本政府の予算で処理しないなら今後どんどん下水に流すよ、ということだろう。絶対に許せない」と分析した。

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