沖縄県立武道館(那覇市)の新型コロナウイルス広域ワクチン接種センターで米モデルナ製ワクチンの瓶などから異物が確認された問題で、厚生労働省は29日、注射器の針を瓶に刺した際にゴム栓が削り取られてゴムの破片が混入した可能性が高いとする調査結果を公表した。異物はワクチン由来ではなく、品質に問題はないとしている。県は同日、中止していた接種を30日から再開すると発表した。

沖縄での異物混入のイメージ

県内感染者の居住別状況

沖縄での異物混入のイメージ 県内感染者の居住別状況

 厚労省によると27~28日、沖縄で薬剤を充填(じゅうてん)した注射器や針を刺した後の瓶から黒い点状の異物やピンク色の異物が見つかった。県は28、29日、県立武道館での接種を中止し希望者計1579人に影響が出た。群馬県でも29日、使用予定だったモデルナ製ワクチンに黒い異物が確認された。

 同省はモデルナ製ワクチンの販売や流通を担う武田薬品工業から調査結果を聴取。黒色の異物は瓶のふたのゴム片の可能性が高いとし「当該ロットのワクチン接種を差し控える必要はない」と判断。ピンク色の異物については「大きさから注射針では吸い込めず、もともとワクチンに入っていた異物ではない。それが何かの調査は開始できていない」とした。

 沖縄県の担当者は「瓶に注射針を刺す際、垂直に刺さず、黒いゴム片を削った可能性も否定できない。ピンク色の異物は注射器に付着していたのではないか」と説明。異物は接種前に見つかり、接種した人はいない。

 異物が混入していたワクチンのロット番号は「3005293」で厚労省が使用見合わせ要請中の番号とは異なる。同番号のワクチンは県内で27~28日に計884人に接種された。現時点で健康被害の報告はない。

 県は30日から同ロットのワクチンも使用予定。中止した28、29日分の接種は調整中で、日程が決まり次第、対象者に県コールセンターが連絡する。