沖縄県うるま市栄野比でカフェ「Tettoh Coffee(テットウコーヒー)」を営む石川智史さん(40)がプロデュースした、コーヒーの葉を使用したお茶「伊波さんのコーヒーリーフティー」(税込み300円)が17日から宜野湾市のハッピーモア市場で販売されている。石川さんが「地域の農家とコーヒー店が共栄した、持続可能なコーヒー生産」を目指し始めた取り組みだ。

うるま市石川で「HARU農園」を営む伊波善弘さん(左)と、コーヒー農家の支援に取り組む「Tettoh Coffee(テットウコーヒー)」の石川智史さん=18日、うるま市石川の同農園

香ばしくまろやかな味わいが特徴のコーヒーリーフティー(提供)

うるま市石川で「HARU農園」を営む伊波善弘さん(左)と、コーヒー農家の支援に取り組む「Tettoh Coffee(テットウコーヒー)」の石川智史さん=18日、うるま市石川の同農園 香ばしくまろやかな味わいが特徴のコーヒーリーフティー(提供)

 コーヒーリーフティーはコーヒーの葉を乾燥させて作ったお茶で、香ばしくてまろやかな味わいが特徴。栽培の過程で剪定(せんてい)した枝から良質な葉を摘み取り、製品化している。

 沖縄珈琲生産組合の前会長で、うるま市石川で「HARU農園」を営む伊波善弘さん(68)は、これまでもコーヒーリーフティーを独自で販売していた。しかしマーケティングが不十分で、十分な収益にはつながっていなかったという。

 石川さんは加工した茶葉を従来の卸値の25%増しで買い取り、農家を支援。パッケージにデザインを施すなど付加価値を高め販売する。

 「石川さんの取り組みはとても助かる」と話す伊波さん。農園では500本あるコーヒーの木のうち、現在豆が収穫できるのは約200本。1本当たり約20杯分の豆が年1回しか収穫できないため、リーフティーなどコーヒー豆以外からの収益化も重要だ。

 同組合所属の他の農家も生産の拡大に取り組んでいるが、ほとんどの農家が兼業で、伊波さんの3分の1程度の小規模にとどまっているという。

 収穫したばかりの新鮮な県産コーヒー豆を使用することで「沖縄でしか飲めないフレッシュな味わいを出せる可能性がある。まだまだ伸びるポテンシャルがある」と石川さんは期待を寄せる。

 さらに、味を決める大きな加工過程であるコーヒー豆の精製について、現在は農家が個人で行っている状態だが、伊波さんは「組合として2~3年以内に精製施設の整備を実現したい」と意欲を語った。