沖縄県うるま市の高江洲小学校6年の比屋根義章さん(12)が、8月に自身2回目となるヘアドネーションをした。進学や就職などがあり、将来再び髪を伸ばすのは難しいと考え「今回が最後の機会になるかも」と取り組んできた。苦労しながら約2年間、大切に伸ばしてきた約40センチの髪をカット。「すっきりして涼しくなった。長い間伸ばしてきたので大切に使ってほしい」と晴れやかな笑顔を浮かべた。

カットした約40センチの髪を手に笑顔を浮かべる比屋根義章さん=8月17日、うるま市高江洲の自宅(提供)

約2年間かけ、ヘアドネーションのために髪を伸ばした比屋根義章さん(提供)

カットした約40センチの髪を手に笑顔を浮かべる比屋根義章さん=8月17日、うるま市高江洲の自宅(提供) 約2年間かけ、ヘアドネーションのために髪を伸ばした比屋根義章さん(提供)

 初めてのヘアドネーションは2年前。2年生の頃、当時中学1年生だった姉が髪を寄付したのを見て「自分も同じように人の役に立ちたい」と挑戦。当時も約2年かけて髪を伸ばした。

 カットの際は記事がヤフーニュースで配信され、注目を集めた。髪を伸ばし始めた当時は周囲に理解されず、からかわれることもあった。ただ、教師が意義を説明する機会を設けたことで、理解が深まった。

 近年はヘアドネーションがメディアで取り上げられることも増えた。義章さんは「ヘアドネーションする人が増えてきてよかった。2回目は学校の皆も髪を伸ばしている理由を分かってくれていたので、とてもやりやすかった」と振り返った。

 一方で、伸ばした髪による暑さや、手入れに苦労し「もうやめたい」と悩むこともあったという。

 毎朝、義章さんの髪を結び、サポートしたのは母の美由紀さん。「続けるかやめるのかは本人に任せていたが、迷いや葛藤を乗り越えて2回目の寄付ができた。最初のころは小さかった背丈も高くなった」と義章さんの心身の成長を実感していた。