沖縄国税事務所の相澤常滋主任鑑定官は3日、泡盛古酒の特徴を分析した結果を公表した。従来、代表的な古酒香として、カラメルや蜂蜜、糖蜜を連想させる「カラメル様」や「バニラ」が知られているが、今回専門家による利き酒によって、レーズンやブランデーを連想させる「ドライフルーツ」も強い特徴として確認された。

古酒と一般酒の香味の違いを分析した相澤常滋主任鑑定官=3日、沖縄タイムス社

 2019年度の泡盛鑑評会に出品されたアルコール度数42度以上の古酒32点と一般酒11点の特徴を分析。香りや味わいの表現を整理した「泡盛フレーバーホイール」を使って、どんな香りがあるかを定量的に評価し、古酒と一般酒の違いを比較した。

 古酒は一般酒と比べ、「バニラ」や「カラメル様」のほか、「ドライフルーツ」で強い特性が表れた。貯蔵年数が長いほど「ドライフルーツ」の特性が強かった。

 一方、これまでは熟成によって刺激感が弱まり、飲みやすくなると考えられていたが、今回の比較で刺激感の差は判別できなかった。相澤氏は「古酒は一般的に甘い香りが強いため、全体としてまろやかな印象を受け、刺激を感じにくくなると考えられる」との見解を示した。

 4日は「古酒の日」。相澤氏は「泡盛の古酒は研究すればするほど奥深く、世界を代表する蒸留酒だと実感した。ぜひ多くの人にその価値を味わってほしい」と話した。