[表層真相]

 菅義偉首相が、迷走の果てに退陣を決断した。とどめとなったのは、自民党総裁再選に向けた起死回生策として自ら繰り出した党役員人事だった。新型コロナウイルス感染対応への批判が収まらない中、火中の栗は拾いたくないと幹事長らのなり手探しは難航。生き残りを懸けた挽回の一手が裏目に出た形だ。就任から1年足らず。首相が追い詰められ、空中分解に至った舞台裏を検証した。

 「気力を失いました」。3日午前11時20分ごろ、自民本部。約10分後に臨時役員会...