【石垣】八重山高校3年の福冨皓之(あきら)さん(17)が、米スタンフォード大が日本の高校生向けに実施しているオンライン教育講座「スタンフォードe-Japan」で、最も優秀な成績を収めたと同大が認定する上位3人に選ばれた。講座は90分間全て英語で行われ、2~7月の毎週土曜日に開催。福冨さんを含む28人が受講し、他の生徒たちと講義内容についての討議やプレゼンテーションなどを通して知識を深めた。福冨さんは集大成として日米の文化の違いに関する論文をまとめ、見事、ベスト3に輝いた。

米スタンフォード大の講座でベスト3の成績を収めた福冨皓之さん(中央)と、黒島直人校長(右)ら=8月27日、八重山高校

 福冨さんは8月27日、修了証を携え、黒島直人校長に成果を報告。「当初は宿題をこなすのに約6時間かかったが、課題は全て満点を取り、だんだん英語力が上がるのを実感した。ベスト3はすごくうれしい」と笑顔。上位3人は来年夏に大学に招待され、教授らの前で論文を発表することになっており「楽しみ」と目を輝かせた。

 受講のきっかけは、海外留学が新型コロナ禍で中止になったこと。日本に居ながら国際交流できないかと探し、同講座を見つけた。学校の協力を得て推薦書を2通集めたほか、自己推薦書と志望理由書を英文で書き上げ、厳しい応募要件を突破した。

 講義のテーマは日米関係など多彩。毎回、膨大な下調べが必要な宿題をこなし、一定の知識を得た上で臨んだ。講義中の討議や個別の意見発表、宿題やプレゼンなども評価されるため熱心に取り組み、最終論文は「曖昧さと明確さ-日本と米国の文化的差異」と題し、日米のコミュニケーションの取り方や表現法の違いを比較、考察した。

 福冨さんは「論文はエビデンス(根拠)の収集だけではなく、自分の意見をしっかり述べることを意識した」と胸を張り「石垣島からでもオンラインで講義が受けられる。積極的に挑戦してほしい」と後輩にエールを送る。

 英語力を生かしたグローバル入試で東北大工学部への進学を目指しており「世界中の留学生らと英語で授業が受けられる。将来は国際的に活躍できるエンジニアになりたい」と夢を語った。

 黒島校長は「素晴らしい成果で後輩たちの刺激になる。良い道を切り開いてくれた」とたたえた。