【東京】岸信夫防衛相は7日の記者会見で、航空自衛隊那覇基地の消火専用水槽から、本来は含まれていない有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)などが国の暫定目標値の9200倍に当たる高濃度で検出されたことを受け、全国の自衛隊基地の水槽についても調査していく考えを示した。

航空自衛隊那覇基地(左)と陸上自衛隊那覇駐屯地(右)=2018年4月12日

 岸氏は「PFOSの混入に対して適切な措置がなされるように検討していきたい」と述べた。調査時期や施設規模などの詳細は「検討中」とした。

 防衛装備庁によると、自衛隊が保有するPFOSを含む泡消火剤は今年3月末現在、全国24施設で26万リットル。県内では空自那覇基地で1万9800リットル、海自那覇航空基地で430リットルが残る。

 防衛省はPFOSを含む泡消火剤の処理実行計画を定め、原則として2021年度末、艦船は23年度末までの処理完了を目標とし、泡消火剤の交換や処分を進めている。

 那覇基地では2月に泡消火剤の流出事故が発生。空自が調査したところ、事故と無関係の二つの水槽からも高濃度のPFOSなどが検出された。原因は不明。空自によると、水槽から漏出する懸念はない。

 那覇基地は、二つの水槽は少なくとも国が10年にPFOSを含む泡消火剤などの製造・使用を禁止して以降は使われていないとし、水槽中の水について「適切に管理、処分する」としている。