ラーメン店主が無断駐車をやんわりいさめたSNS投稿が8日までに「いいね」13・4万件を数えるなど話題になっている。投稿の主は、沖縄県浦添市のいしぐふーらーめん城間店のクエバス・ロビー・ラーラさん(38)=フィリピン出身。「いけないことをした人でも、嫌な思いをしてほしくない。人は優しくされた方が心に残るはず」とにこやかに話す。(社会部・具志堅学)

無断駐車をやんわり注意するメモ書き

自慢のラーメンを提供するクエバス・ロビー・ラーラさん=7日、浦添市城間

無断駐車をやんわり注意するメモ書き 自慢のラーメンを提供するクエバス・ロビー・ラーラさん=7日、浦添市城間

 店の駐車場への無断駐車は1日から3日間続いた。2日間は営業時間外に、3日目は営業中にも居座っていた。

 ロビーさんは「次 無断駐車してるのを見つけたら、うちのおいしい鶏白湯(とりぱいたん)ラーメンを10食買ってもらい、リピーターになってもらうので無断駐車しないでください」としたためたメモ用紙を用意。車を傷付けたり汚したりしないよう、テープやのりなどを使わず窓にそっと置いた。

 「いつかお客さんになってもらいたい」という願いを込めた行動だった。

 メモ用紙の画像を3日、自慢のラーメンの画像を4日にツイッターに投稿したところ「字も文章も優しくてほっこり」「優しいなぁ。美味しい鶏白湯食べる為に無断駐車しそうだw」「見たらわかる 美味いやつやん」などと評判に。リツイートも2・2万件に達した。

 「行きたいなぁと思って調べたら遠かったです」(1796キロ)、「行ってみたいなぁ 徒歩105日ほどで着きます」(1万4469キロ)、「何とか大陸伝いで行けそうです」(1万7730キロ)などと地図アプリを使ってお店までの距離を競い合い、くすりと笑わせる展開になった。

 ロビーさんは、7日までにコメントやダイレクトメッセージ(DM)約千件に返信。温かいやりとりが交わされ、批判的なコメントはなかった。

 県外などから好意的なコメントが相次ぐことに「こんなにバズる(話題になる)とは思わなかった。多くの人に共感してもらえてうれしい。罰でなくて優しさで対応すれば相手も優しい気持ちになってくれるんじゃないかと思う」と語った。

 ロビーさんは10歳のころ、フィリピンから沖縄在住の祖母を頼って家族で来沖。2015年にそば店「いしぐふー」ののれん分けで、ラーメン店として開業した。緊急事態宣言中はテークアウトのみで火~金曜日の午前11時~午後2時に営業している。