「しっかり対策しないと」-。猛烈な台風14号の接近が予想される八重山地方では11日、住民らが準備に追われた。石垣市の漁港では前日までに陸揚げした漁船やダイビング船にさらにロープを張って入念に固定。与那国町では農家が野菜畑に防風ネットを掛けたり、民宿のオーナーが客室の畳を上げたりして万一に備えた。「あとは被害が最小限に抑えられれば」。全員が口をそろえ、祈るように話した。

ネットを張る対策などで台風接近に備える飲食店=11日午後5時すぎ、石垣市美崎町

 市内のダイビングショップの女性(36)は新栄漁港内に陸揚げした船に乗り込み台風対策に汗。防風ネットで窓を覆い、さらにロープで固定したといい「勢力が強い台風なので心配。しっかり対策します」。

 今後、接近が予想される与那国町。野菜とサトウキビを育てる農家の男性(40)は「特に強い対策を取った」と話す。防風ネットのほか、これから植え付け予定のビニールハウスも壊れないよう風の抵抗を減らした。サトウキビへの影響が心配と話し「折れたりしないか」と不安げだった。

 「直撃するのではと大騒ぎしている」。民宿を営む女性(52)は朝から急ピッチで対策に取り組んだ。畳を上げ、台所には雨漏り対策でブルーシートを敷いた。当初は12日以降の休業を決めていたが、計4人の宿泊客が乗る予定だった飛行機が全て欠航となり延泊が決まった。「暴風被害や停電が心配。とにかく影響が少ないことを祈るばかり」