台風14号の通過から一夜明けた13日、八重山地方の住民らは飛び散った木くずや葉を拾い集め、自宅や店舗の外壁を洗い流すなどの後片付けに追われた。

台風14号の強風で折れて町道の片側をふさいだ樹木=13日、与那国町比川(田頭瑠都通信員撮影)

 長時間にわたり暴風域に見舞われた与那国町では台風接近前から最大級の警戒が呼び掛けられた。目立った被害がなかったことに、町の防災担当者は「ほっとしている。予想したほど風が吹かなかった面もあるが、住民が準備を徹底してくれたことも大きい」と話した。

 一方、町内では階下が水浸しになる民宿もあり家具を外に出すなど大忙し。従業員は「数日後に団体客の予約が入っている。急いで乾かさないと」と嘆いた。

 石垣市の主婦(35)は部屋に取り込んでいた自転車や植木などをベランダに戻した。「台風のたびに物の出し入れが大変。年内はもう来ないでほしい」と疲れ切った表情を見せた。