佐賀県鳥栖市で無職の女性(79)の頭部を殴って殺害したとして、殺人の疑いで逮捕された長崎大4年の男(25)が所持していたハンマーに、明白な血痕が付着していなかったことが15日、捜査関係者への取材で分かった。佐賀県警は凶器との見方を強めており、事件後に血痕を拭き取った疑いもあるとみて血液反応の有無を鑑定している。

(資料写真)パトカー

 容疑者の男は沖縄本島中部の中学校を卒業していたことも15日、関係者への本紙取材で分かった。同じ中学校の1学年先輩だった男性(26)は事件を知り「僕が知っている彼ではない」と驚いた様子で話した。

 男性によると、同容疑者はサッカー部に所属。生徒会にも入り、成績優秀だった。トラブルを起こす様子もなく、柔らかい口調で話すのが印象的だったという。「学校行事のスピーチの練習を一緒にしたのが懐かしい。あれから彼の何が変わってしまったか」と声を落とした。

 また容疑者は自首した警察署がある大分県について「昔行ったことがある」という趣旨の供述をしていることも判明。事件前日の9日に自宅がある長崎市を出た後、福岡市や現場の鳥栖などを転々と移動しており、県警は土地勘の有無や足取りを調べている。

 同県警によると、13日に大分中央署に自首した際に持っていたリュックサック内に柄が37~38センチ、金属部分の長さが約12センチのハンマーがあった。新品ではなかった。