沖縄県警は18日、糸満市内の民家で同居する高齢で寝たきりの父親=当時(81)=が亡くなっているのを知りながら、2年近く遺体を室内に放置したとして、長男で無職の男(49)=糸満市=を死体遺棄の疑いで逮捕した。「遺体を放置したのは間違いない」と容疑を認めているという。今年6月に糸満市役所から「父親と連絡が取れなくなっている」と県警に連絡があり、自宅内でごみに埋もれた状態の遺体を警察官が確認した。

死体遺棄事件が発生した現場=18日、糸満市座波

 遺体の確認現場は住宅街にたたずむコンクリート平屋。周囲は生い茂る草木に覆われ、外からは中の様子が確認できないほどだ。

 付近住民の男性は「(男の)父親が家にいるなんて知らなかった。ここ数年は人が住んでいる様子もなかったから」。そう驚きながら「周りとも近所付き合いがほとんどなかった。親子は孤立していたんじゃないか」とうつむく。かつてタクシー運転手だった男のタクシーを数年前から家で見なくなるなど、変化の兆しはあった。

 別の女性住民は5年以上前に、男が「おやじが寝ているから静かにしろ」と家の前で遊んでいる子どもに怒っているのを目撃していた。「短気で難しい人なんだと思って距離を置いていた。関係が築ければ良かったけど、干渉を避けてしまった」と唇をかんだ。