使われなくなった古いピアノを街角に置いて、自由に弾いてもらう「ストリートピアノプロジェクト琉球」に取り組む赤崎隆三郎さん(69)=那覇市=らが、数年前まで名護小学校(名護市)に保管されていた古いピアノの情報を募っている。

名護小学校で使われないまま長く保管されていたとみられる明るい木目のピアノ=ネオパークオキナワ

「ど」「れ」「み」のシールが貼られた鍵盤

特徴的な「yamaha」のロゴ

名護小学校で使われないまま長く保管されていたとみられる明るい木目のピアノ=ネオパークオキナワ 「ど」「れ」「み」のシールが貼られた鍵盤 特徴的な「yamaha」のロゴ

■レーモンドが意匠

 数年前の校舎改築時に赤崎さんが引き取り、現在はネオパーク内に保管しているが、小学校の倉庫に長い間、しまい込まれていたとみられる。ピアノを修理し再生できないかと探っている赤崎さんは、当時使っていた児童や教師からも話を聞きたいとし「ピアノの思い出と共に音色をよみがえらせたい」と話している。

 ピアノは1959年のヤマハ製で、60年余り前に製造された明るい木目が特徴の希少モデル。ヤマハによるとチェコ出身の建築家アントニン・レーモンドが意匠を手掛け、レーモンドの妻がデザインした特徴的な「yamaha」のロゴがある。

 名護小改築の際に、建物とともに解体されそうになっていたところを、心を痛めた当時の校長の渡久地義幸さん(63)が赤崎さんに託した。引き取った際は鍵盤に「ど」「れ」「み」のシールが貼られ、子どもが親しみやすいようにしていた痕跡があった。

■修復は可能

 赤崎さんがヤマハに問い合わせたところ、修復は可能と言われたという。また、ピアノの状態を確認した文教楽器(那覇市)のピアノ技術コンサートチューナーの小禄貴史さん(50)によると、弦が切れていたり、弦を打つハンマーが湿気を帯びて動かなかったりしており、どこまで手を掛けるかによるが、部品さえあれば音が鳴るようにはできるという。

 ピアノの情報を募っているのは、毎年7月5日の「名護の日」に、同市内でシンポジウムなどの催しをしている赤崎さんほか、ネオパークオキナワ常勤監査役で市PTA連合会顧問の森川豊さん(92)ら有志。来年の復帰50周年に向けて再生させるのが目標で、14日には名護小の大城勝校長を訪ねて取り組みを報告した。

 ピアノに関する情報の連絡は赤崎さん、電話090(7155)3709。