沖縄県読谷村喜名の沖縄そば屋「まいにち食堂」では、島トウガラシを泡盛に漬けた沖縄の調味料「コーレーグス」を自分好みに調合してボトルキープできる。泡盛の種類や島トウガラシの量が選べるほか、昆布を入れてうま味を足す人も。伊波和晃店主(41)は「沖縄が好き。沖縄そばをもっとおいしく深化させることで、誇れる文化として受け継いでいきたい」と目を輝かせる。(中部報道部・宮里美紀)

自分好みに調合してボトルキープできるコーレーグスが並ぶ棚と金継ぎしたやちむんを持つ伊波和晃店主=読谷村喜名・まいにち食堂

自分好みに調合できるコーレーグスと沖縄そば

自分好みに調合してボトルキープできるコーレーグスが並ぶ棚と金継ぎしたやちむんを持つ伊波和晃店主=読谷村喜名・まいにち食堂 自分好みに調合できるコーレーグスと沖縄そば

 まいにち食堂は2017年にオープン。「沖縄の文化を深化させたい」との思いから、妻の真理子さん(42)と店を切り盛りしている。

 和晃さんは沖縄そばの味をより磨こうと、だしの甘味やうま味など五味のバランスを追求中。真理子さんは接客のほか店で使うやちむんが欠けると漆で接着して金粉などで装飾する「金継ぎ」を施す。器を長く大切に使えば「職人さんが今以上に趣向を凝らしたやちむんを製作しやすくなるかも」との期待からだ。

 20年春ごろに始めた、自分好みに調合する「マイコーレーグス」も沖縄の食文化の深化を目指す一環だ。

 使う泡盛は「菊之露」「残波ホワイト」などから選び、島トウガラシの量のほかサンショウやコショウ、昆布やシイタケも入れられる。小瓶に入れて、1カ月お店で寝かせると完成だ。約1年間、お店でキープできる。

 店内の棚には、約20人のそれぞれの好みのコーレーグスが並ぶ。和晃さんは「島トウガラシとサンショウ、コショウはそれぞれ辛さの種類や辛みを感じる段階も違う。昆布やシイタケはうま味成分の塊なので、そばがぐっとおいしくなる」と語る。

 客の中には、自分が調合したコーレーグスを使ってもらおうと友人に来店を促す人も。和晃さんは「ぜひ自分だけのコーレーグスを周りに自慢して、みんなで楽しんでほしい。他の店もまねしてくれて、沖縄そば業界が盛り上がったら」と期待した。

 マイコーレーグスのボトルキープは1本千円(税込み)。問い合わせは同店、電話098(958)7250。

[ことば]コーレーグス 島トウガラシを泡盛に漬けた辛み調味料。沖縄では、沖縄そばに適量を入れて食べる人が多い。