沖縄ステーキ史(15)

 新型コロナウイルスの感染が広がる前の沖縄は、好景気だった。日本復帰から増え続ける国内観光客に加え、相次ぐ国際便とクルーズ船の就航で外国人観光客も急伸。2019年の年間観光客数は悲願の1千万人を超えた。

■コロナで一変

 高齢化と人口減少が進む全国の地方都市とは対照的に、若年層が多く、人口も増えており消費も活発。日本銀行那覇支店が毎月発表する県内の景気判断は「全体として拡大している」との高評価が76カ月(6年4カ月)も続いた。

 全国チェーンは、沖縄を有望市場と捉えて続々と参入。地元企業も負けじと店舗拡大に力を注ぐ。観光客も地元客も利用する外食産業は、沸きに沸いていた。

 そして、コロナに襲われ、取り巻く環境は一変する。観光によるにぎわいは消し飛び、緊急事態宣言の相次ぐ延長で地元客も激減。コロナ収束も見通せず、外食産業の苦境は2年目に入った。

 ステーキハウス四季から独立したステーキOKの當山康司代表(51)は「米中枢同時テロと牛海綿状脳症(BSE)も大打撃だったが、それとは比べものにならない厳しさ。災害級だ」と表現する。

■初めての連携

 そんな中、8月にステーキ店を経営する5社が...