[ゴリレターfromタイムス](3)

 「拝啓 スナックのママ様」。お元気ですか? もう3年前ぐらいですね? どうしてもスナックで飲みたいとゴネる父を連れ栄町に向かいましたが、日曜日はどの店もやっておらず諦めかけた時、路地奥に一軒だけ光る怪しいネオンのお店がありました。

 それがママのお店です。最初は入るか迷いました。完全にボッタクられそうな雰囲気だったので。すみません…。

 指紋だらけのドアノブを回し中へ入ると店内は不気味に薄暗く、客はゼロ、ホステスもゼロ、ていうか人がゼロでした。帰ろうとすると「こんばんは!」と飲みたくてたまらない父が声を出しました。

 誰もいない店内。耳を澄ませると、しばらくして奥から...