歌手の星野源さんは22日、ラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」で、沖縄の夜の街で働く女性たちを描いた本「裸足で逃げる」(著者・上間陽子琉球大教育学研究科教授、2017年太田出版)に影響を受け、自身の楽曲を作ったことを明らかにした。

(資料写真)「家で踊ろう」と呼び掛ける星野源さん

上間陽子さん

上間陽子さんの著書「裸足で逃げる」

(資料写真)「家で踊ろう」と呼び掛ける星野源さん 上間陽子さん 上間陽子さんの著書「裸足で逃げる」

 星野さんは番組で「裸足で逃げる」を読んだ感想を「言葉にできない感情になる本」だったと表現した。ドラマの主題歌にもなった自身の曲「不思議」の制作時に読んでいたという。

 当時を振り返り「歌詞には出ていないが『裸足で逃げる』の中で出てくる方々の耳にどうやって染みこんでいくのか。頭の中にあった」と回想。「ドラマが割と都会的なストーリーだったので、全然違う所にどうやったら響くのか。沖縄の街に響くのか。考えながら曲を作った」と語った。

 曲を聴いた上間教授は、本紙の取材に「キラキラした都会に住む人たちだけでなく、遠くまで届けようとした星野さんの思いが伝わった」と話した。

 「裸足で逃げる」は、家族や夫、恋人から暴力を受け、援助交際をしたりしながら生活する10~20代の女性の姿や思いを記録している。文筆家の故池田晶子さんの業績を記念した、第14回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞した。