沖縄美ら島財団総合研究センター(本部町)と琉球大学熱帯生物圏研究センター(西原町)の研究グループは、国頭村近海で採集された全長1.7メートルの大型ウミヘビが日本初記録となる種類であると25日までに発表した。葉の形をしたおなかのうろこにちなみ、和名「ヨウリンウミヘビ(葉鱗海蛇)」を提唱した。

国内で初めて確認された「ヨウリンウミヘビ」(沖縄美ら島財団提供)

 ウミヘビは全長1.7メートル、胴回り25センチ、体重3.6キロあり、3月に国頭村奥間で捕獲された。日本では発見記録がない「Hydrophis stokesii」と判明。オーストラリアから台湾にかけて分布するとされてきたが、今回の発見で北限が47年ぶりに北東方向に約900キロ広がった。

 同種は毒を注入できる牙が長い個体もいて、ウエットスーツを貫通するという報告もあるという。研究グループは、マリンレジャーが盛んな沖縄で、その存在を認識することは安全上重要だとした。

 沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室の笹井隆秀さんは「琉球列島の生物多様性を改めて示せる研究結果。沖縄島近海に個体群が存在する可能性がある」と話した。

 研究内容は今年8月、学術雑誌「Current Herpetology」に掲載された。