沖縄平和賞を昨年受賞した特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC、東京、本木恵介理事長)は26日までに、2015年度に経理を担当していた元職員が、同法人の会員向け保険事業の口座から計255万円を横領し、帳簿を改ざんしていたと明らかにした。元職員は今年8月に横領を認め、消費者金融への借金や介護が必要な親族への支援などで金銭的に困っていたと説明、9月に全額を返済したという。

ホームページで元職員による横領を謝罪する国際協力NGOセンター

 JANICは22日付で不祥事を公表・謝罪し「横領の発生から調査開始、事実確定、対応まで時間を要したことを猛省している。再発防止策の徹底に努める」などとコメントした。

 JANICによると、元職員は開発途上国などで活動する会員向け保険事業の口座から15年12月に20万円、16年2月に235万円を不正に引き出し私的に流用。隠(いん)蔽(ぺい)するため、JANICが管理を委託されている外部団体など複数の口座間で不正な資金移動を繰り返し帳簿を改ざんした。

 18年9月に元職員が退職後、後任の経理担当者が預かり金処理などの問題点を把握し、19年4月に上長と共有。だが事務局の認識不足などで理事会への報告が翌20年3月と遅れ、21年7月に発足した内部調査委員会で元職員の不正行為と確定した。今後、第三者委員会で再発防止策を検討する。

 JANICは国内の非政府組織(NGO)を正会員とする日本有数のネットワーク型NGOで1987年に設立。昨年第10回沖縄平和賞に選ばれ、副賞1千万円が贈られた。