沖縄県金武町が昨年6月に実施した有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)とPFOA(ピーホア)を含むPFAS(ピーファス)の水質調査で、水道2カ所から国が定めた暫定指針値・目標値(1リットル当たり50ナノグラム)以上の数値が検出されていたことが1日分かった。上流部の地下水源2カ所で目標値を超えていたため取水を止めた。停止するまでの約10日間、目標値以上の水道水が提供されていた可能性がある。検出された水道の配水池の給水人口は計2345人(2013年度)。

金武町内でPFOS・PFOAが検出された2地点

 検査は昨年6月以降も約3カ月ごとに行われており、県企業局が提供する水の割合を増やすことで水道水の数値は目標値以下に収まっている。町上下水道課の伊芸誠課長は「定期的に調査を続け、22年度に公開予定だった。隠すつもりはなかった」と説明している。

 暫定目標値を上回ったのは、町金武の「いしじゃゆんたく市場」(70ナノグラム)と「金武町集出荷場」(50ナノグラム)。蛇口から水道水を採取した。最新の今年7月の調査ではそれぞれ15ナノグラムと4ナノグラムに下がっている。

 1日に町がホームページで公表した調査結果によると、両水道の上流部にある地下水源計9カ所のうち、これまでに6カ所で目標値を上回る数値が検出されている。

 検出された6カ所のうち3カ所の取水を止めているが、目標値を上回っている別の水源地から現在も取水が続いている。

 町上下水道課は「取水を止めると町民への安定供給ができなくなる」と説明。同課の判断で一部の取水を止め、県企業局が提供する水の割合を増やして混ぜることで目標値を下げたという。

 同課は水源の数値が上回っていることについて、「地下水脈は複雑なので、現時点で原因は特定できていない」としている。

 町保健福祉課によると、これまでに水道水関連で体調を悪くしたといった報告はない。今後、血液検査などをする予定も現時点ではないとしている。

 調査結果は1日から町のホームページで公開されている。仲間一町長は「9月定例会での質疑や報道などを受け、誤解が生じないため早めに公開することにした」と説明した。

(写図説明)金武町内でPFOS・PFOAが検出された2地点