秋の夜空にきらめく大輪-。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が明けた1日、糸満市の南山病院はコロナの影響で開催できなかった盆踊りの代わりに、花火を打ち上げた。病院の患者や激務が続く医療従事者は、75発が打ち上がった約5分間、つかの間の癒やしを楽しんだ。

コロナ禍で中止になった盆踊りの代わりに打ち上げられた花火=1日、糸満市賀数(下地広也撮影)

 南山病院は開院した1984年から毎年、盆踊りの夕べを開催。入院患者や施設利用者の家族、近くの住民が交流を深めていた。長く続いた伝統は昨年、コロナの影響を受けて中止となり、花火を打ち上げた。

 コロナの影響で今年も盆踊りは中止となり花火大会を計画。宣言が9月末で終了することを願い、10月1日に合わせて準備を進めてきた。

 密にならないようにと、地域にアナウンスしないサプライズ花火。病院の関係者に加え、近くの住民はベランダから花火を楽しんだ。花火大会を計画したリハビリ科の大城盛好主任は「一瞬の美しい花火を見た人が少しでも笑顔になってくれたらうれしい」と成功を喜んだ。

(写図説明)コロナ禍で中止になった盆踊りの代わりに打ち上げられた花火=1日、糸満市賀数(下地広也撮影)