沖縄県うるま市のうるま署(新木満署長)は9月27日、特殊詐欺(架空料金請求)の手口を見抜き、被害を防いだとして、ファミリーマート与那城あやはし店の従業員、瀧本由美子さん(52)と、名嘉さつきさん(42)に感謝状を贈った。贈呈式は地域密着型として同店駐車場で開かれ、集まった地域住民や店舗関係者、家族などから拍手が送られた。

うるま署の新木満署長(左)から感謝状を贈られた名嘉さつきさん(右から2人目)と瀧本由美子さん(同3人目)=9月27日、うるま市のファミリーマート与那城あやはし店

 瀧本さんは8月27日、同店に来店した60代女性客から電子マネーの購入方法について尋ねられた。購入の理由を確認したところ、高額当せん金の受け取り名目であったことから、詐欺であると判断。女性は「これは詐欺ではない」と否定したが、名嘉さんと共に説得し110番通報した。

 同署によると、女性宛てには、高額な当選金があり、受け取りには電子マネーでの送金が必要だとする内容のメールが届いた。支払期限が決められていたほか、支払いをしないと同時に当選した複数の人にも当選金が支払われないという内容で、冷静な判断ができない状態で購入に誘導する手口だったという。

 瀧本さんは「購入方法について聞いてもらえなければ、女性はそのまま購入していたと思う。お客さまから気軽に声を掛けてもらえる、信頼できるお店や店員になりたい」と述べた。名嘉さんは「人の気持ちを利用した手口に許せないと思った。詐欺だと気付き、店頭で止めることはよくある。知らずにだまされている人もいるはずなので、そうした人が出ないようにしたい」と話した。