[うちなー記者の海外取材日記](10)

 外国に住んでみると、その国に抱いていたイメージと違っていたと思うことがある。私にとってはその代表的な国が中東のイランだ。

 長年、米国の敵対国ナンバーワンだったのがイランだ。1979年、国民が王制を打倒して「イスラム革命」を起こした。米大使館員を人質に取る大事件が起き、米国の怒りを買った。

 革命によってイスラム教の権威者が国の最高指導者となり、国民の生活は制約が多くなった。イスラム主義組織タリバンが政権に復帰した現在のアフガニスタンに近い。米国からは「テロ支援国家」と烙印(らくいん)を押され、核兵器の開発疑惑もあって国際的に孤立し続けた。

 90年代半ば、そのイランに1年余り滞在した。...