[視点]

 あの時期、沖縄県の東村高江は無法地帯だった。警察官が抗議を力で押さえ付ける。沖縄防衛局職員が市民のテントを撤去する。自衛隊ヘリが資材を運ぶ。法的根拠はほぼなかった。

 しかしいくら問題を告発しても、本土の有権者には届かなかった。だから政府も聞く耳を持たず、強行を続けた。沖縄の山奥で起きたこととして片付けられるのか。そんな孤立感、焦燥感が、現場にはあった。

 7日の名古屋高裁判決は、2016年後半の高江に5年後に差した「法の光」になった。愛知県警による機動隊派遣が違法だと明確に認めた。

 それだけではない。現場での車とテントの撤去、検問やビデオ撮影の合法性にも疑問を投げ掛けた。辺野古新基地建設の現場では...