[広がる明日 SDGs]

「エンパワメント・ラボおきなわ」を立ち上げる(右から)上野さやかさん、宮城公子さん=6日、那覇市内

 沖縄大学で非常勤講師を務める上野さやかさんと、教授の宮城公子さんが「国際ガールズ・デー」の11日、任意団体「エンパワメント・ラボおきなわ」を設立する。ジェンダーの問題やフェミニズムについて幅広く語り合える場やネットワークを構築することが目的。性暴力の防止や性教育の普及から活動を広げていく。年齢・性別問わず、多様な人たちの参加を呼び掛ける。

 花を手に性暴力に抗議する月1回の「フラワーデモ」など、多様な市民活動に関わる上野さん。活動3年目に入ったデモには毎月、新規の参加があり「性被害の根深さや体験を語り合う場が求められていることを実感する。人材や組織をつなげて暴力や虐待の未然防止につなげたり、気軽に立ち寄ってほっとしてもらったりする『器』を作りたいと考えるようになった」と言う。

 文部科学省は4月、子どもたちの発達段階に応じた「生命の安全教育」の教材を作成。学校の性教育などでの活用を促しており、上野さんは「先生たちが使いやすいよう、お手伝いできたら」と今後を描く。沖大で日本文学とジェンダー学を専門とする宮城さんは「日本の性教育はいまだに『寝た子を起こすな』という考えが根強く、踏み込んで教えようとしない。男女それぞれがお互いを知り、お互いを大事にできる教育を広めたい」と話した。

 上野さんと宮城さんがラボの共同代表を務め、ジェンダーに関するさまざまな調査・研究、人材育成・研修派遣、女性たちのエンパワーメント(勇気・元気付け)に関わる事業などに取り組む。設立日の11日にフェイスブックやツイッターを立ち上げ、活動内容や会員募集の情報を発信していく予定。

 国際ガールズ・デーは国連が採択した記念日で今年で10回目。毎年10月11日、国際社会に対して若い女性の権利やエンパワーメントの促進を訴えている。