[アクロス沖縄](157)現代舞踊家・パフォーマー 亀甲谷宝さん(33)=栃木県出身

 バレエ、コンテンポラリー、フラメンコ、そして琉球舞踊…。さまざまなジャンルの踊りを学び、自分らしく自由なダンスアートを追求している。フラメンコのコンクールでは数々の賞を受賞し、都内にある自身のスタジオや、動画配信サイト「ユーチューブ」で踊りの魅力を発信。創作にも力を入れ、映画や舞台にも出演している。コロナ禍の昨年8月からは「自分の感性が騒いだ」という琉球舞踊を始め、本年度の沖縄タイムス伝統芸能選考会で新人賞を獲得した。

 踊りを始めたのは5歳の時。ジャズバレエからスタートし、栃木と東京のダンススタジオに通った。「子どもながらに常に感じていた寂しさが、踊ることで和らぐ感じがした」と振り返る。15歳で渡米。カリフォルニアの芸術学校に進学し、バレエやモダンダンスなどを中心に学んだ。

 フラメンコに出合ったきっかけは、トロントの舞踊学校在学中に肩を脱臼し、手術のため一時帰国した時。「激痛で思い通りに体を動かせないことはとてもつらかった」。リハビリ期間中、上半身を固定してフラメンコの足の動きを練習した。躍動するリズム、心の叫びを爆発させるような歌や悲哀に満ちた旋律、情緒的な表現に魅了され本格的にフラメンコを始めた。...