宮崎県で24日に開催される「全国ダウン症アスリート陸上競技記録会」(主催・日本知的障がい者陸上競技連盟)に、沖縄県内から唯一の選手として、県立沖縄高等特別支援学校(うるま市田場)3年の吉本海斗さん(17)が出場する。高校生の100メートルと200メートルの2部門。出場が決まった8月以降は、家族や先生とほぼ毎日練習に取り組んできた。「お世話になった人たちに全力で走る姿を見せて恩返しをしたい」と意気込んでいる。

「全国ダウン症アスリート陸上競技記録会」に出場する、県立沖縄高等特別支援学校の吉本海斗さん(中央)と、同高の渡久地直哉校長(右)、中原晋大郎教諭=12日、うるま市田場の同校

 大会はダウン症の競技者が対象で、今回が初の開催。これまで知的障がい部門で競技していたが、ダウン症に限定した大会として新設した。

 中学校の頃は部活動でバスケットボールや陸上をしていたが、進学後は離れていたという吉本さん。

 同校の中原晋大郎教諭から大会の新設を聞かされ「これはやってみたいと思った」と二つ返事で出場を決めたという。

 大会に向け学校で朝夕の練習に取り組むほか、夏休みや休校の間は実家がある東村で自主トレーニングに励んだ。母校の東小中学校のグラウンドを使い、おじで陸上経験者の敏昭さんから指導を受けるなど、地元からのサポートも受けた。

 初の公式大会のため、優勝すると記録が日本記録に認定されるのもモチベーションの一つ。

 吉本さんは「自信は相当ある。優勝して、メダルをお母さんやおじさんに掛けてあげたい。わくわくしています」と笑顔で語った。