沖縄本島中南部で営業中のタクシー車内で10~11日に、偽の100ドル札が相次いで使われた疑いがあることが、複数のタクシー会社への取材で分かった。少なくとも4社、5回分の乗車で1回当たり100ドルずつが使われ、合計約5万6800円相当の被害が確認されている。乗務員の目撃情報によると、偽札らしきものを使ったのは、いずれも若い外国人風の黒人男性で一致。13日までに複数のタクシー会社が県警に被害届を提出しており、県警は同一犯による詐欺の疑いを視野に捜査している。

タクシー車内で使われた偽の100ドル札。裏面に4文字の漢字が印字されている。(提供)

 タクシー業者によると、偽100ドル札は模造品とみられ、裏面に4文字の漢字が印字されている。

 最初に使用が確認されたのは10日午前1時50分ごろ。那覇市久茂地周辺で乗車した黒人男性が「ドルは使えるか」「行き先はすぐそこだから」などと英語で乗務員に話し、数百メートル先で下車。100ドル札を渡し、お釣りを9千円のみ受け取って立ち去った。

 乗務員は車内で偽札とは気付かず、事務所に戻った後に同僚らが「触ったらコピーのような違和感」に気付いたという。

 別のタクシーでは10日午前2時ごろ、那覇市久茂地周辺で黒人男性が乗車。100メートル先で100ドル札を提示、お釣りを同じく9千円のみ受け取り下車した。

 その後も被害が続き、11日午前にも偽札の使用が確認されている。県ハイヤー・タクシー協会は11日付で、加盟各社に注意喚起の文書を通知。(1)透かしがあるか(2)ホログラムが不自然でないか(3)色調や手触りが不自然でないか(4)印刷がずれていないか-に注意するよう呼び掛けている。

 一般的に模造通貨を使用した場合は詐欺罪が、精巧に偽造された貨幣を使用した場合は偽造通貨・変造通貨行使罪が適用される。